2013年2月24日日曜日

二つのフランス海外県

マルティニークに行ってきました。私は以前飛行機の乗り継ぎの為にマルティニークの空港付近にだけ滞在した事はあったのですが、今回がほぼ初滞在です。
マルティニークはグアドループと同じくフランスの海外県なので通貨はユーロ、公用語はフランス語です。両島は昔からお互いにライバル意識が強く今でもそうです。無理に例えると、東京VS大阪みたいなライバル都道府県同士のような感じです。今までグアドループ側にいた自分にとって、マルティニークは新鮮でした。どうしてもグアドループと比較してしまいます。
両島にはやはり違いがあって、それに気が付くと面白いです。マルティニークで売られているラム酒はほとんどがマルティニーク産、グアドループではグアドループ産です。こんなに近い二島なのに販売されているメーカーが見事に別れています。そういう商品の流通の違いもありますし、あとはマルティニークの風景や高速道路の作りの方がよりヨーロッパ色が強い感じがしました。グアドループはフランスの一部でありながらも、全体的にもう少し独立志向の強いカリブ独自の共同体という印象です。実際にグアドループには、以前から一部にですが独立を望む声があって活動が行われていた事もあるそうです。
これらの背景を意識しながらそれぞれの歴史とか文学、音楽などを読んだり聞いたりすれば、その違いの理由がわかったりして、さらに興味が深まると思います。

着陸直前機内から見るマルティニーク島

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